科学・社会科学分野における世界最高峰の研究者を選出した高被引用論文著者リスト2019年版発表

科学・社会科学分野における世界最高峰の研究者を選出した高被引用論文著者リスト2019年版発表
by Clarivate Analytics Japan
Press Release

科学・社会科学分野における世界最高峰の研究者を選出した

高被引用論文著者リスト2019年版発表

 

今年も高被引用論文著者はアメリカが最多、中国がイギリスを上回り第2位に

 

 20191119、ロンドン(イギリス)およびフィラデルフィア(アメリカ)発

 

クラリベイト・アナリティクスの事業部門であるWeb of Science Groupは、本日、2019年度の高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)リストを発表しました。このリストでは、特定出版年・特定分野における世界の全論文のうち引用された回数が上位1%に入る論文を複数発表しており、後続の研究に大きな影響を与えている科学者や社会科学者が選出されます。

高い影響力を持つ研究者の選出は、Web of Science GroupのInstitute for Scientific Information(ISI)に所属するビブリオメトリクスの専門家がデータやその分析結果に基づいて行っています。

2019年度の主な選出結果は以下の通りです。

  • 今年は、60か国近くからさまざまな分野で活躍する6,216名が高被引用論文著者に選ばれました。
  • 高被引用論文著者を最も多く輩出した国はアメリカで、今年選出された全著者の44%を占める2,737名が選ばれました。世界で最も多くの高被引用論文著者を輩出した機関はハーバード大学で、203名の研究者が選出されました。カリフォルニアからも優れた研究者が多数選出されており、スタンフォード大学から103名、またカリフォルニア大学バークレー校、サンディエゴ校、ロサンゼルス校からは、それぞれ50名以上の研究者が選出されています。
  • 中国からの選出が急増しています。2018年には482名であった高被引用論文著者が、2019年は636名まで増加しました。Essential Science IndicatorESIの主要21分野で選出された研究者の数は、2014年から3倍に増加しています。
  • 中国から選出される高被引用論文著者が増えたことにより、他の諸国からの選出が減少しました。イギリスの機関から選出された高被引用論文著者数は、2018年の546名から、今年は517名となりました。ドイツとオランダからの選出も減少しています。
  • 2019年の高被引用論文著者リストには、今年ノーベル賞受賞が発表されたジョンズ・ホプキンズ大学のグレッグ・セメンザ氏(Gregg L. Semenza)(生理学・医学賞)、テキサス大学オースティン校のジョン・グッドイナフ氏(John B. Goodenough)(化学賞)、マサチューセッツ工科大学のエスター・デュフロ氏(Esther Duflo)(経済学賞)の3名を含む、23名のノーベル賞受賞者が含まれています。
  • また、今年の高被引用論文著者リストには、Web of Science Groupの引用分析でノーベル賞クラスの研究者であり、受賞の可能性があると認められた57名の引用栄誉賞受賞者も含まれています。
  • 3,517名の研究者はESIの21分野の特定分野における功績に基づいて選出され、2,492名は複数分野を合算した業績を評価するクロスフィールドカテゴリーで選出されました。一部の高被引用論文著者は複数の分野で選出されており、重複を除いて合計6,009名の研究者が選ばれたことになります。複数の分野に大きな影響を与えた論文に基づいて非常に優れた幅広い功績を挙げている研究者、つまりクロスフィールドのカテゴリーで受賞者が選出されたのは、今年で2年目となります。
  • ESIの21分野で高被引用論文著者に選出された研究者のうち、185名(5%)は2つの分野で選出され、異例ともいえる11名の研究者が、3つの分野で高被引用論文著者として選出されるという非常に優れた功績を挙げました。北米、ヨーロッパ、アジア、中東など、世界中から選出されています。
  • オーストラリアの研究機関の目覚ましい躍進が続いています。2014年、高被引用論文著者としてオーストラリアから選出された研究者は80名でしたが、2019年には271名が選出され、6年間で3倍以上に達しました。一部の研究者は、ESIの21分野の中から複数の分野で選ばれています。オーストラリアの研究機関は、2014年以降に非常に多くの高被引用論文著者を採用しているだけでなく、国内出身の高被引用論文著者の数も増えているようです。

 

ISIのシニア引用アナリストであるデービッド・ペンドルベリー(David Pendlebury)は、次のように述べています。「これらの優れた研究者を称え、支援することは、研究開発活動を効率的に進展させるための国家や研究機関の計画を実現していくための重要な活動です。高被引用論文著者リストは、未開の知識を大きく拡大している少数の研究者の特定に貢献します。こうした研究者の研究活動は、世界の健康、豊かさ、持続可能性、安全を向上させるための社会的なイノベーションや知識の創出につながるのです。」

 

高被引用論文著者の選出国・地域:

高被引用論文著者数 割合
アメリカ 2737 44%
中国 636 10.2%
イギリス 517 8.3%
ドイツ 327 5.3%
オーストラリア 271 4.4%
カナダ 183 2.9%
オランダ 164 2.6%
フランス 156 2.5%
スイス 155 2.5%
スペイン 116 1.9%

 

表1:高被引用論文著者は約60か国から選出されていますが、そのうち85%はわずか10か国、72%は上位5か国の機関に所属するなど、最高峰の人材が一部地域に集中しています。

 

 

高被引用論文著者所属機関名 国・地域 高被引用論文著者数
ハーバード大学 アメリカ 203
スタンフォード大学 アメリカ 103
中国科学院 中国 101
マックス・プランク研究所 ドイツ 73
ブロード研究所 アメリカ 60
カリフォルニア大学バークレー校 アメリカ 58
セントルイス・ワシントン大学 アメリカ 55
マサチューセッツ工科大学(MIT アメリカ 54
メモリアル・スローン・ケタリング癌センター アメリカ 54
カリフォルニア大学サンディエゴ校 アメリカ 54
デューク大学 アメリカ 54
カリフォルニア大学ロサンゼルス校 アメリカ 52
イェール大学 アメリカ 51
ケンブリッジ大学 イギリス 50
コロンビア大学 アメリカ 47
ジョンズ・ホプキンズ大学 アメリカ 45
オックスフォード大学 イギリス 44
コーネル大学 アメリカ 42
清華大学 中国 42
ロンドン大学 イギリス 40

表2:「高被引用論文著者の所属機関」(研究者が申告する所属機関・組織)

本データは、InCitesに搭載されるEssential Science IndicatorsESIが定める21の研究分野から得られたデータに基づき算出しています。論文の分野は学術誌毎に定められますが、NatureScienceなど、複数の研究分野を扱う学術誌の場合は、例外的に個別の論文毎に引用内容を分析することで、論文の分野を設定します。Web of Scienceの被引用の百分率に基づく選出方法では、同じ年度内について論文を比較検討するため、最近発表された論文に比べ、古い論文の被引用回数の方が多くなる傾向を解消しています。

2019年の高被引用論文著者全リストと要旨は、こちらからご覧いただけます。選出方法については、こちらをご覧ください。

また、日本から選出された高被引用論文著者の詳細については、こちらをご覧ください。

 

 

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